1個から作れるオリジナルアクリルキーホルダー(アクキー)入稿データ作成ガイド【Illustrator対応】

「大好きなイラストで、世界に一つだけのアクリルキーホルダー(アクキー)を作りたい!」

そう心に決めた瞬間、ワクワクしますよね。しかし、その気持ちとは裏腹に、「白版」「カットライン」「穴の位置」といった専門用語を前に、手が止まってしまっていませんか?

ご安心ください。この記事は、初めてアクキーを作るあなたのための、完璧なガイドブックです。

この記事を読み終える頃には、あなたは不安なく、自信を持って「完璧なデータ」を入稿し、理想のキーホルダーを形にするための知識とスキルを、すべて手に入れているはずです。さあ、あなたの「好き」を連れて歩く、特別な一品を作る旅を始めましょう!


【はじめに】アクキーデータ「3つの神器」+ α の役割を知ろう

作業を始める前に、アクキー製作に不可欠なデータの役割を理解しましょう。基本はアクスタと同じ「3つの神器」ですが、キーホルダーならではの重要な「+α」があります。

① イラストレイヤー(主役)

あなたの作品の主役、キーホルダーのデザインそのものです

② 白版レイヤー(名脇役)

アクリルに印刷した色が透けないように、下地として敷く「白いインク」のデータ。これがカラーを鮮やかに見せます。

③ カットラインレイヤー(設計図)

クリル板をデザインの形に沿って切り抜くための「レーザーカッターへの指示線」です。

④ アタッチメント用の穴(+α)

キーホルダーの金具を取り付けるための「穴」のデータです。これは「カットライン」の一部として作成します。

これらの要素を、テンプレートの各レイヤーに正しく作成していくのがゴールです。


まずはここから!専用テンプレートをダウンロードしよう

誰でも簡単・確実にデータが作れるように、必要な設定がすべて完了した専用テンプレートをご用意しました。このテンプレートには、レイヤー構造や、入稿に必要な特殊な色設定(スウォッチ)があらかじめ全て準備されています。

データ不備のリスクを大幅に減らせますので、まずは以下のリンクからテンプレートファイルをダウンロードしてください。

▼【必須】オリジナルアクリルスタンド Illustrator用テンプレート [こちらからテンプレートファイルをダウンロード]
商品ページでもテンプレートのダウンロードは可能です。

これからの作業はすべて、このテンプレートファイル上で行います。

目次

【ステップ解説】カットラインと「穴」の作り方

アクキーの「形」と「機能」を決める、最も重要な工程です。ご自身の元データに合わせて進めてください。

イラストがパスデータ(ベクター)の場合

STEP

イラストの準備と複製

まず、「イラスト」レイヤーにあなたのイラスト(パスデータ)を配置します。次に、このイラストを選択してコピー(Ctrl+C)、そして同じ位置にペースト(Ctrl+F)します。作業中に元のイラストを動かさないよう、「イラスト」レイヤーはロックしておきましょう。これから行う作業は、すべて「カットライン」レイヤーで行います。

STEP

フチの元となる線を作成

複製したイラストを選択した状態で、まず「塗り」を「なし」に設定します。次に「線」に、画面上で見やすい色(黒など)を設定します。この時点での線の太さは問いません。
もしイラストが複数のパーツで出来ている場合は、この段階で全てのパーツを選択し、[ウィンドウ] > [パスファインダー] の「合体」機能で一つのオブジェクトにしておきましょう。

STEP

線を太らせてフチの幅を決定

合体させたオブジェクトを選択し、「線」パネルで線の太さを「20pt」など、作りたいフチの幅に合わせて設定します。(※フチを3mmにしたい場合は、線の太さを倍の6mm(約17pt)に設定すると近くなります。

STEP

線をオブジェクトに変換

次に、[オブジェクト] > [パス] > [パスのアウトライン] を選択します。これで、設定した「線」そのものが、独立した「塗り」のオブジェクトに変換されます。

STEP

外側の輪郭線だけを抽出

ここからが最も重要な工程です。

  • 変換されたオブジェクトを選択し、「塗り」を「なし」に、「線」に色を設定します。
  • 次に、[オブジェクト] > [複合パス] > [解除] を実行します。これで、外側の線と内側の線が分離します。
  • 内側の線と、他に細かいゴミのような不要なパスがあれば、それらをすべて選択して削除します。また、いびつな形をしていた場合はアンカーポイントんの削除ツールで消しておきます。外側の、綺麗で滑らかな輪郭線だけを残してください。
STEP

【最重要】アタッチメント用の「穴」を合体させる

最後に、キーホルダーの金具を通すための穴を、作成したカットラインと合体させます。

当社のテンプレートには、最適なサイズと強度を考慮した「アタッチメント用の穴」のデータがあらかじめ用意されています。 あなたがやるべきことは、これを正しい位置に配置し、カットラインと一体化させるだけです。

  1. 穴の準
    テンプレートに用意されている「アタッチメント用の穴」のオブジェクトをコピーします。
  2. 穴の配
    作成したカットラインの上部など、金具を付けたいベストな位置に、コピーした穴を配置します。
  3. カットラインと穴を「合体」させる
    • 作成した外側のカットラインと、配置した穴のオブジェクトの両方を選択します。
    • [ウィンドウ] > [パスファインダー] パネルを開き、「合体」ボタンをクリックします。

※合体後に塗りになってしまう場合は塗りを透明にして線のみにしてください。

イラストが画像の場合

STEP

画像の配置と準備

まず、「イラスト」レイヤーにあなたのイラスト(画像データ)を配置します。作業中に元のイラストを動かさないよう、「イラスト」レイヤーはロックしておきましょう。これから行う作業は、すべて「カットライン」レイヤーで行います。

STEP

「画像のトレース」機能でパス化する

「カットライン」レイヤーを選択した状態で、先ほど配置したイラストと同じものを、再度同じ位置に配置します。

  • 配置した画像を選択した状態で、[ウィンドウ] > [画像のトレース] パネルを開きます。
  • パネル内のプリセットから「シルエット」を選択します。プレビューで、キャラクターの形がきれいな黒いシルエットに変換されていることを確認してください。
  • 確認できたら、上部コントロールバーに表示されている「拡張」ボタンを押します。これで、画像がIllustratorで編集できるパスデータに変換されます。
STEP

フチの元となる線を作成

拡張して生成されたパスを選択した状態で、「塗り」を「なし」に設定し、「線」に画面上で見やすい色(黒など)を設定します。

ステップ4以降はイラストがパスデータ(ベクター)の場合のステップ3からの手順と同じになります。

【かんたん解説】白版データの作り方

次に、カラー印刷を鮮やかに次に、あなたのイラストのカラー印刷を鮮やかにするための「白版」データを作成します。これは、アクリルに直接印刷すると色が透けてしまうのを防ぐ、重要な「下地」の役割を果たします。

これからご紹介するのは、驚くほど簡単な方法です。するための白版データを作成します。

STEP

イラストを複製し、「白版」レイヤーにペースト

まず、「イラスト」レイヤーに戻り、ロックを解除します。

  1. 白インクを下地に敷きたいイラスト部分をすべて選択し、コピー(Ctrl+C)します。
  2. レイヤーパネルで「白版」レイヤーを選択します。(このとき、作業しやすいように「イラスト」レイヤーは非表示にするか、再度ロックしておくと良いでしょう。)
  3. [編集] > [同じ位置にペースト](Ctrl+F)を実行し、コピーしたイラストを寸分違わぬ位置にペーストします。
STEP

ペーストしたイラストを「黒100%」に変換

ここが新しいテクニックのポイントです。複雑な色のイラストも、この手順で一発で真っ黒なシルエットに変換できます。

  1. ペーストしたイラストがすべて選択されている状態で、メニューバーから [編集] > [カラーを編集] > [カラーバランス調整] を選択します。
  2. 表示されたウィンドウで、以下のように設定します。
    • カラーモード: CMYK
    • ブラック(K)のスライダー: 右端の 100% まで動かす
    • シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のスライダー: すべて左端の -100% まで動かす
    • **「変換」**のチェックボックスにチェックを入れる
  3. OKをクリックすると、カラフルだったイラストが、綺麗な真っ黒のシルエットに変換されます。
STEP

テンプレートの「白版」レイヤーに移動

最後に、この黒いオブジェクトを白版レイヤーに移動させます。


画面上の見た目は黒いままかもしれませんが、データ上は正しく「白版」として設定されました。

【入稿前に絶対確認!】失敗しないための最終チェックリスト

素晴らしいデータが、ついに完成しましたね! 最後に、データ不備による悲しい「再入稿」の連絡を避けるため、そして最高の仕上がりを実現するため、この魔法のリストで指差し確認をしましょう。

レイヤーとオブジェクトの配置

オブジェクトは正しいレイヤーに配置されていますか?

→「カットライン」レイヤーにカットラインと穴、「白版」レイヤーに白版データ、「イラスト」レイヤーにイラスト、というように、正しく振り分けられているか最終確認!

カットラインと穴の最終チェック

  • カットラインと穴の色は、テンプレートの「カットライン」になっていますか?
    → これはレーザーカッターへの唯一の指示です。違う色だとカットされません!
  • 穴はフチから十分な距離(3mm以上)がありますか?
    → 強度を保ち、破損を防ぐための最重要ポイントです!

白版データの最終チェック

  • 白版データの色は、「K100%」になっていますか?
    これが白インクで印刷するための指示。画面上は黒くても、この設定なら大丈夫です。

全体・その他の最終確認

  • 全ての文字(テキスト)はアウトライン化しましたか?
    → [書式] > [アウトラインを作成] を忘れずに。これをしないと、意図しないフォントに置き換わり、文字化けする事故の原因No.1です。

すべてにチェックが入ったら、もう何も心配いりません。いよいよ入稿です!


7. まとめ:さあ、あなたの「好き」を連れて、どこへ行こう?

お疲れ様でした! あなたは今、この世界のどこにもない、あなただけのオリジナルアクリルキーホルダーを形にするための、完璧な設計図をその手にしました。

「白版」や「カットライン」といった言葉は、もうあなたのクリエイティブを邪魔する壁ではありません。むしろ、作品のクオリティを極限まで高めるための、頼もしい武器になったはずです。

そのデータは、単なる線の集まりではありません。 カバンで揺れたり、鍵束で輝いたり、時には大切な人への贈り物になったり…あなたの「好き」が、日常の様々なシーンで輝き出す、未来への設計図なのです。

私たちにお任せいただければ、その大切な設計図を、最高の品質で、一つひとつ丁寧に形にすることをお約束します。

準備ができたら、下のボタンから次のステップへお進みください。 あなたの素晴らしい作品が、毎日を彩るキーホルダーとして完成する日を、私たちも心から楽しみにしています!

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