「オリジナルTシャツを作ろう!」 そう決意した時、多くの人が最初にぶつかる壁が「生地(素材)選び」です。
一見すると些細な違いに見えますが、この生地選びを間違えると、「着心地が悪くて、結局誰も着てくれない…」「せっかくのデザインが、洗濯したらすぐに色褪せてしまった…」といった、悲しい失敗に繋がります。
この記事では、年間1500件以上のTシャツ製作を手掛ける私たちグッズメイドが、Tシャツの二大素材である「綿(コットン)」と「ポリエステル」の特性を徹底比較。あなたの「目的」に合った、最高の生地を見つけるためのプロの視点を、分かりやすく解説します。
一目でわかる!綿とポリエステルの5秒比較チャート
まずは、それぞれの特徴を比較表で見てみましょう。
特徴 | 綿(コットン) | ポリエステル |
---|---|---|
肌触り・着心地 | 非常に良い(柔らかい・優しい) | サラサラしている |
吸水性 | 非常に高い | 低いが、速乾性が抜群 |
見た目の印象 | ナチュラル、マットな風合い | やや光沢があり、スポーティー |
シワのなりにくさ | なりやすい | 非常にシワになりにくい |
得意な印刷 | インクジェット(染み込み系) | 昇華転写(発色が良い) |
着心地と風合いの王様、「綿(コットン)」
「Tシャツ」と聞いて、ほとんどの人が思い浮かべるのが、この綿(コットン)の優しい肌触りでしょう。天然素材ならではの魅力を持つ、最もスタンダードな生地です。
綿(コットン)の3つの強み

- 抜群の肌触りと吸水性
柔らかく、ふっくらとした着心地は綿ならでは。汗などの水分をしっかり吸収するため、日常生活で非常に快適に過ごせます。 - ナチュラルで高級感のある風合い
マットで落ち着いた質感は、アパレルブランドのTシャツなど、ファッションアイテムとして高級感を演出したい場合に最適です。 - インクジェット印刷との相性が最高
生地に直接インクを染み込ませるインクジェット印刷(DTG)との相性が抜群で、写真や水彩画のような淡いデザインも、生地に溶け込んだような自然な風合いで美しく表現できます。
選ぶ際のポイント:「オンス」で厚みを知る
綿Tシャツの品質を左右するのが、生地の重さを示す**「オンス(oz)」**という単位です。
- 5.6oz前後: 透けにくく、耐久性も十分な「ヘビーウェイト」。迷ったら、まずこの厚さを選べば間違いありません。
- 7.0oz以上: かなり厚手で、高級感があります。長く着られる一枚を作りたい場合に。
機能性と鮮やかさの覇者、「ポリエステル」
スポーツウェアでおなじみのポリエステルは、その優れた機能性で、特定のシーンにおいて圧倒的な強さを発揮します。
ポリエステルの3つの強み

- 驚異的な速乾性と、シワにならない手軽さ
汗をかいてもすぐに乾き、サラサラした着心地をキープします。また、洗濯してもシワになりにくく、型崩れしにくいため、繰り返し使うユニフォームに最適です。 - 昇華転写による、写真レベルの鮮やかな発色
ポリエステルを直接「染め上げる」昇華転写という印刷方法との相性が抜群です。インクが生地と一体化するため、写真やイラストが驚くほど鮮やかに、そして全面に印刷できます。 - 紫外線カット(UVカット)機能
多くのポリエステル生地にはUVカット機能があり、屋外でのイベントやスポーツシーンで、日焼けから肌を守ります。
どんな時に選ぶべき?
ポリエステルは、その機能性から**「目的」**がはっきりしている場合に選ばれます。
- スポーツチームのユニフォーム
- 屋外イベントのスタッフTシャツ
- 写真やイラストを全面にプリントしたい、アーティストの物販グッズ
まとめ:あなたの「目的」が、最高の生地を教えてくれる
結局、どちらの生地が良いのでしょうか? 答えは、あなたが**「そのTシャツを、誰に、どんなシーンで着てほしいか」**を想像することの中にあります。
- ファッションとして、着心地や風合いを重視するなら → **綿(コットン)**が最適です。
- スポーツや屋外イベントで、機能性や発色の良さを求めるなら → **ポリエステル**が最適です。
それぞれの生地の強みを理解し、あなたの目的に合った最高の「キャンバス」を選び抜くことが、オリジナルTシャツ製作を成功させる、何よりの秘訣です。
(CTAセクション)
「私たちの用途だと、どっちの生地が良いんだろう?」 「このデザインを一番きれいに見せる生地は?」
もし生地選びで迷われたら、ご遠慮なく私たちにご相談ください。 貴社の目的とデザインに最適な生地を、年間1500件の実績を持つプロの視点からご提案します。